このまま中国の経済は崩壊へ突き進むのか?
不動産バブルの崩壊、人口減少の開始、失業率の増加。国内消費は冷え込み、経済の成長に陰りが見えはじめたようにみえる。
中国はすでに世界経済の一翼を担う存在であり、どうなるにせよ世界経済への影響は甚大である。しかし、今回のコロナ禍によって中国国内のリアルな状況がさらに見えにくくなっているのが現状だ。
北京で日系のWeb広告代理会社を3年間経営し、今年9月から中国最難関の北京大学のMBAにも通う岡俊輔氏が、中国経済や中国ビジネスの今とこれからを現地から考察する。
なぜ「中国経済崩壊論」はいつも外れるのか
今まで、中国専門家がこの「インターネット」という「Xファクター」を読めずに「中国経済崩壊論」を外してきたと言いましたが、それは当然のことなのです。
インターネットが誕生して30年、スマートフォンが誕生して10年経ちますが、それぞれが誕生したときに、インターネットが歴史を大きく変え、世界をここまで一変させると見通せた人はどれほどいるでしょうか。
そして、中国がそのインターネットを「グレート・ファイアウォール(金盾)」で世界から遮断したのは約20年前です。
そもそも、インターネットの未来を予測することが極めて難しかったときに、中国の国家主導型の「中華ネットサービス」がここまで大きくなるなんて、予測できるわけがないのです。
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