貿易製品のすべてがものづくり製品ではないとはいえ、中国製品の世界での存在感が増していることは間違いありません。少なくとも中国の一帯一路構想が停滞しているとは言い切れないはずです。
そして今後、あらゆる「ものづくり製品」はよりインターネットと密接に関わっていきます。すべての製品がインターネットと接続すると言ってもいいはずです。
先ほど述べた通り、インターネット化とはDX化でありAI化です。つまりは、あらゆるものづくりは、AIによって高次元にDXされていきます。
世界一のAI大国であり、世界一のものづくり大国が、高次元にDXされた製品で世界を驚かす日はそう遠くないはずです。
「自動運転技術」はグローバルリーダーとなる可能性が
たとえば、格安アパレルプラットフォームの「SHEIN」や格安通販プラットフォームの「Temu」はその先鋒でしょう。どちらもアメリカのアプリランキングでも上位にランクインしています。
現在は競争優位を低価格としていますが、これからは顧客データを基にした高付加価値商品が必ず出てくるはずです。
さらに顕著なのは「自動車産業」です。
国家主導によって「EV産業」が大きく成長しています。中国EV大手「BYD」はすでに「テスラ」を超えて、最もEV車を販売している会社になっています。
私も北京市内をタクシー(DiDi)で移動する際、EV車に出くわすことがとても多いですが、デザインや乗り心地も含め、レベルが高いと感じます。
これとともに盛んになっているのが「自動運転」です。
実は、中国の自動運転産業は、政府の支援や投資、技術的進歩、そして多数の新興企業が参入していることにより、急速な発展を遂げています。
特に、都市部での自動運転タクシーの実証試験が増えており、多くの企業が技術の実用化を目指して競争しています。この動きは、中国が近い将来、自動運転技術のグローバルリーダーとなる可能性を示唆しています。
今後、世界の自動車産業に間違いなく大きなインパクトを与えてくるはずです。
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