識者でも何でもない私が、当時このことに気づくことができたのは、13年前の大学生のときです。
情報社会学や中国経済を専攻しており、課外活動として地域SNSの立ち上げなどもやって、それらのバックグラウンドの状態で中国現地に留学していたので、幸いにもその「可能性」を感じ取ることができただけです。
そして今も同様に、北京に住んで中国ネット関係の仕事をして、大学で勉強をしていることで感じることがあります。
次の「Xファクター」は「高次元DX」だ
多くの識者が見抜くことができなかった「中華インターネット」というXファクターが中国経済のこの10年を牽引したと述べました。
果たして今の中国には、「次の10年の経済を牽引するXファクター」はあるのでしょうか。
私は十分にあると考えています。それは、インターネットによる各領域の「高次元DX」、特に「ものづくり領域」における「高次元DX」です。
10年前に私が中華インターネットの未来になんとなく凄みを感じたときよりも、これからの中国の高次元DXというXファクターによる未来のほうが、私は凄みを感じています。
それには、3つのポイントがあります。
まず、1つ目は中国が「世界一のAI大国」であることです。
これからすべての産業はインターネット化されていきます。今風の言い方にすると「DX化」されます。
あらゆる産業がデジタル化されていくなかで、あらゆるデータがAIに吸い込まれていきます。
つまりは「インターネット化」とは「DX化」であり、「DX化」とは「AI化」とも言えます。これから、あらゆる産業がAI化されていくと言っても言いすぎではないはずです。
そういったなかで、AIの質というのは、アルゴリズムの技術力とデータの総量によって規定されます。
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