中国経済、崩壊する?北京大MBA生の考察【後編】 次の10年を牽引する「3つのポイント」とは?

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もはや、目を向けるべき対象はアメリカ西海岸ではないのです。

言語的な障壁なのか、気持ちの上での障壁なのか、いずれにせよ中国に対する認識を改めずに、今起きている大きなパラダイムシフトを見間違うことは、大きな損失です。

【3】中国の特殊な「政治体制」

3つ目は中国の特殊な「政治体制」です。

たとえば、北京大学MBAには「新時代中国特色社会主義理論与実践」という必須科目があります。外国人であり、共産党員でもない私は出席することはないのですが、私以外の中国人同級生全員が、この講義を受けています

中国の政治体制の善悪について、ここで述べるつもりはありませんし、実際に講義を受けている学生の、どれくらいの割合が共産党の思想に傾倒しているのかも私はわかりません。

ただひとつ言えるのは、国民に対して半ば強制的に、国の思想やビジョンを説きつづけられる仕組みは凄いなということです。

中国の「政治体制の強さ」を感じた講義

中国政府は、国民に対して「復興」という言葉をよく使います。

これはすなわち、「われわれ中国は本来世界的な超大国だったのに、近代に入って日本を含む欧米列強に蹂躙されて大きく低迷した状態から、本来の世界の中心の自分たちのあるべき状態に戻るのだ」というニュアンスであり、このストーリーは多くの中国人民に共有されています。

初回講義での刘俏教授からは、「われわれの経済は必ずまだ大きく伸びる、そしてアメリカを超える」というようなメッセージを感じました。

その話を400人以上の中国エリート達が真剣な表情で聞いている様が印象的でした。私には中国の復興を皆が強く信じているように映りましたし、そしてそれが、この政治体制の強さだとも感じました。

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