日本では、もはや「国」という大きな単位でひとつのストーリーを描き、それを全国民に共有するのは無理でしょう。もしかしたら、30年ほど前にバブルが弾けたときも、すでにそれはできていなかったのかもしれません。
私は経営者ですが、会社経営において、企業の方向性や考えを従業員に説き意思統一を図るのは、ごく一般的な行為です。それを国家という大きな単位で行えることは、国の経済活動にも大きく影響するように思います。
また、思想面だけでなく、専制的に政治力を行使できる体制というのは、特にこのビッグデータAI時代においては、ポジティブに作用する可能性が高いでしょう。
では、「次の10年の中国経済」はどうなるか?
高度なアルゴリズムと豊富なデータがあればあるほど、最適な答えを導き出すことは容易なことであり、その答えを実行に移しやすい体制を保持していることが、国家としての大きな強みのように思います。
それゆえに「超DX時代」においては、中国の政府一体型経済というのは極めて相性がいい可能性があります。
これらの3つポイントにて、インターネットからつながるこの高次元DXこそが、次の10年の中国経済を大きく成長させ、世界にインパクトを与えるXファクターになると考えています。
つまり、中国経済は崩壊するどころか、むしろ、ここからさらに大きく発展していくと考えます。
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