1年後か10年後か……「少なくとも未来の自分はよりよく生きていたい」と願うのは人の自然な願望だろう。
しかし、お金を貯めなければとわかっているのに浪費したり、健康的でいたいと思いながら暴飲暴食をしたり、夢のためにやらなければいけないことを先延ばしにしたり、頭ではわかっていても体が動かないことも多い。
「自分をよりよく変えるために、どうすればいいか」について研究を重ねている心理学者がいる。カリフォルニア大学ロサンゼルス校アンダーソン・スクール・オブ・マネジメントで教鞭をとるハル・ハーシュフィールドだ。
アメリカでベストセラーになった彼の著作『THINK FUTURE 「未来」から逆算する生き方』の日本版がこのたび発売されることとなった。本書に収録されている「日本版にあたっての解説」を公開する。
「未来の自分」と仲よくなる
海外の本を翻訳したものにはときどき、このような「読みどころ」みたいなものが入るときがある。読者としては、「読んでも読まなくてもいいもの」としてとらえる人もいれば、「本は最初から読みたいから、一応読む」という人がいる程度のものだ。
だから、このあたりで「あ、この文章は必要ないな、さっさと結論に飛んでほしい」と思っているかもしれない。しかし、この文章は今回に限っては価値のあるものになるかもしれないのだ。なので、少しだけおつき合いいただきたい。
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