「娯楽は勉強の邪魔になる」は時代遅れ
ペンシルベニア大学ウォートン校の行動科学者ケイティ・ミルクマンは、博士課程に入学して間もないころ、難度の高いコンピューター・サイエンスの授業に出席しながら、ジムに通うモチベーションを保とうと必死だった。
そんな生活の中でどうしても譲れなかったのは、のんびり本を読むひとときだったという。夜になると好きな新刊書籍を読んで過ごした。
私たちは目標達成のためには娯楽は禁物と考えがちだが、もしネットフリックスを観なかったら果たして生産性がアップするだろうか。趣味を味方につける方法はないだろうか――と考えたミルクマンは、読書を楽しむ欲求を生産性アップにつなげることを模索した。
ミルクマンは、ユニークな科学者だ。その独創性の一部は必然性から生まれたものだ。自分自身の人生(そして数え切れないほど多くの人々の人生)に伴う困難をどう乗り越えればいいか、彼女は常に模索している。



















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