最悪な人生を送る若者を変えたある助言
ダニー・ウォレスは20代半ばで、その年ごろにありがちな悩みに直面していた。つき合っていた彼女に振られ、仕事にはおもしろみを感じない。しだいに自身の殻に閉じこもり、人との集まりや交流を避けるようになった。
1人で過ごすこと以外、何も望まなかった彼は、ありとあらゆる言い訳をひねり出し、人からの誘いを断った。数カ月も経つと、彼は「ノー」しか言わない「ノー・マン」と化していた。
しかしある日の夕方、転機が訪れる。ロンドンの駅で地下鉄が来るのを待っていると「車両故障のため運行中止」のアナウンスが流れた。乗客は不平や不満を口にしながら駅のホームを後にした。
駅を出て代替バスの停留所に向かう途中、ダニーは乗客の1人と言葉を交わし、それがきっかけで、人生のさまざまな悩みを打ち明けた。
「僕の人生、最悪なんです」
あごひげを生やしたその男性は黙ってダニーの話を聞いていたが、「もっと『イエス』と言ってみたらどうだい」と、さりげなくアドバイスしてくれた。



















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