「頼み事引き受けて後悔しがちな人」意外な解決法 「先のことだからいっか」の罠を逆手に取る方法

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そして、カレンダーにあえてその「断った約束」を記入し、「同意せず」と書き添えておく。そして約束の日が近づいてきたら、改めてカレンダーを確認して「やったー!」と叫ぶ。「断っておいてよかった」と思い、自由な時間を享受する喜びをかみしめるのだという。

他人を幸せにすることを優先していく

それではどうやって「イエス」と「ノー」を使い分ければいいのだろう。こればかりは簡単に決められないが、ダニーのアドバイスが素敵だったので紹介しよう。

「相手を幸せにし、なおかつ自分の幸せにしわよせが来ないのなら『イエス』と言うのがいい」

他人の幸せが自分の幸せよりも圧倒的に優先される場合、あるいは自分の計画をおろそかにするクセがある場合は「ノー」と言ったほうがうまくいく。もちろん、状況に応じて判断すべきだとは思うが。

私たちは「旅行計画が不十分なミス」に翻弄され続ける。未来の自分について考えを巡らせるものの、あくまでも表面的な部分しか見ていない。計画ミスをより広い視点から捉えると、自己認識の問題に突き当たる。未来の自分に何かを課す場合、自身の幸せを2つの側面から考えてみてほしい。

1つは、それを課すことで未来の自分に重荷やストレスを与えないか。

もう1つは、今やらないことを未来の自分に託せば、どんな効果が生まれるか。どちらも先延ばしと「イエス→しまった! 案件」に通じる問題だ。

ハル・ハーシュフィールド UCLAアンダーソン・スクール・オブ・マネジメント教授

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Hal Hershfield

マーケティング/行動意志決定/心理学が専門。「未来の自己」についての研究で受賞歴多数。『ニューヨーク・タイムズ』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『ワシントン・ポスト』といった著名媒体で大きく取り上げられ、プルデンシャル・ファイナンシャル、消費者金融保護局、メリルリンチなど多くの企業・組織においてコンサルタントを務める。「幸福を最大化しつつ、人々を“今の自分”から“未来の自分”へと成長させるにはどうすればいいか」が研究命題である。

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