そして、カレンダーにあえてその「断った約束」を記入し、「同意せず」と書き添えておく。そして約束の日が近づいてきたら、改めてカレンダーを確認して「やったー!」と叫ぶ。「断っておいてよかった」と思い、自由な時間を享受する喜びをかみしめるのだという。
他人を幸せにすることを優先していく
それではどうやって「イエス」と「ノー」を使い分ければいいのだろう。こればかりは簡単に決められないが、ダニーのアドバイスが素敵だったので紹介しよう。
「相手を幸せにし、なおかつ自分の幸せにしわよせが来ないのなら『イエス』と言うのがいい」
他人の幸せが自分の幸せよりも圧倒的に優先される場合、あるいは自分の計画をおろそかにするクセがある場合は「ノー」と言ったほうがうまくいく。もちろん、状況に応じて判断すべきだとは思うが。
私たちは「旅行計画が不十分なミス」に翻弄され続ける。未来の自分について考えを巡らせるものの、あくまでも表面的な部分しか見ていない。計画ミスをより広い視点から捉えると、自己認識の問題に突き当たる。未来の自分に何かを課す場合、自身の幸せを2つの側面から考えてみてほしい。
1つは、それを課すことで未来の自分に重荷やストレスを与えないか。
もう1つは、今やらないことを未来の自分に託せば、どんな効果が生まれるか。どちらも先延ばしと「イエス→しまった! 案件」に通じる問題だ。
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