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〈書評〉『ノスタルジアは世界を滅ぼすのか』『入門 男らしさの歴史』『会社は「本」で強くなる』

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『今週の3冊』

[Book Review 今週のラインナップ]

・『ノスタルジアは世界を滅ぼすのか ある危険な感情の歴史』

・『入門 男らしさの歴史』

・『会社は「本」で強くなる マネーフォワード全社で取り組む「読書経営」』

『ノスタルジアは世界を滅ぼすのか ある危険な感情の歴史』アグネス・アーノルド=フォースター 著、月谷真紀 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・みずほ銀行チーフマーケット・エコノミスト 唐鎌大輔

「古き良き時代を取り戻す」 現代の不透明感が生む危うい憧憬

「昔は良かった」という過去への感傷的な憧憬はノスタルジアと呼ばれる。本書はこの概念の起源や歴史的変遷をイギリスの歴史学者が掘り下げた力作である。

東洋経済オンラインの愛読者に読んでほしい本を一気に紹介。【土曜日更新】

17世紀の欧州で発見されたノスタルジアは、当初、死に至る病と捉えられていた。例えば故郷から離れた若者が衰え死に至ったケースなどが紹介される。過去、ノスタルジアとは病気だったのだ。

そうした受け止め方は時代とともに変化し、ノスタルジアは生命を脅かすものではなくなった。代わって現代のノスタルジアは、政治に対し大きな影響力を持つ概念へと変容していると著者は説く。

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