これによって、直射日光が当たった際の視認性は高くなるものの、逆に端末は熱くなってしまう。この機能は明るさの自動調整がオンになっていると有効になるため、オフにして画面を暗くするといいだろう。また、最近のスマホは多くが120Hzなどの高リフレッシュレートに対応しているが、これをオフにすることで画面の書き換え頻度を下げて熱を発生しにくくすることも可能だ。
Pixel 8の場合、「設定」の「ディスプレー」にある「スムーズディスプレー」をオフにすると、リフレッシュレートを60Hzに固定化できる。Galaxy Z Fold6の場合は、「設定」の「ディスプレー」から、「動きの滑らかさ」に進み、「標準」を選ぶと60Hzが有効になる。こうした設定は、バッテリーの節約にもなるため一石二鳥だ。
とはいえ、設定を1つひとつ変更していくのは少々手間がかかる。このようなときには、バッテリーを節約する機能を有効にするといいだろう。例えばPixel 8の「スーパー バッテリー セーバー」を使うと、必須に指定したアプリ以外を一時的に停止できるほか、処理能力を抑える。バッテリーの節約はもちろん、フルパワーで動くのを抑制できるということだ。
Galaxyの省電力モードは、オプションとしてユーザーがカスタマイズできる。「CPUの速度を70%に制限」や、「5GをOFF」といった熱に効く項目も用意されている。スマホが熱くなりすぎてしまったときには、こうした設定を試して様子を見ることをお勧めしたい。
“ながら充電はNG”、屋外での充電も控えよう
スマホの“ながら充電”はNG。充電しながらの利用はバッテリーを痛めやすく、熱も貯まりやすい。そのまま使うと、処理能力が落ちたり、動画撮影が止まってしまったりすることもある。バッテリーを気にせずアプリを使いたいときには、Xperiaの「HSパワーコントロール」やAQUOSの「ダイレクト給電」のように、充電せず、直接スマホに給電する機能を使うようにしたい。
また、Galaxyでも、「Game Booster」というゲームアプリをより快適に遊ぶための設定で、直接給電をオンにすることが可能だ。パフォーマンスを必要とするゲームを長時間動作させたいようなときに、活用したい設定だ。こうした機能を駆使すれば、ながら充電を避けつつ、バッテリーを気にせずにスマホを使うことができる。
同様に、充電はなるべく涼しい屋内でしたほうがいい。気をつけたいのが、モバイルバッテリーでの充電。屋外で使用中にバッテリーがなくなると、どうしても充電したくなってしまうが、気温の高い夏だと特に負荷が高くなる。バッテリーが減ってからモバイルバッテリーで充電しようとすると、“ながら充電”になりやすいのも注意点だ。
モバイルバッテリーで充電する場合は、移動中や休憩中など、ある程度気温が低いところに移動してからにするといい。バッテリーが切れそうになってからでは遅いので、計画的に充電するのが肝心だ。モバイルバッテリーの中には急速充電に対応したものもある。こうしたアイテムを活用し、隙間時間で必要な充電を済ませられるようにするといいだろう。
USB PD(Power Delivery)や、メーカー独自の急速充電機能を備えるスマホが増えている。中にはモトローラの「motorola edge 50 pro」のように、最大125Wで充電でき、バッテリーが空の状態から満タンになるまで20分もかからない機種もあるほどだ。Xiaomiの「Xiaomi 13T Pro」も、最大120Wでの超急速充電に対応する。
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