学生時代だけでなく大人になっても勉強は続く。ただ、学生時代と違い、家庭や仕事を抱え多忙な社会人にとって、資格や英語などの勉強は大きな壁となって立ちはだかる。この連載では「2割の努力で8割の成果」をあげてきた鬼頭政人・資格スクエア代表が、悩めるビジネスパーソンからの勉強に関する相談に鋭く切り込み実践的なアドバイスをしていく。著者への勉強相談はこちらのフォームから!
【勉強相談】仕事はすぐ覚えられるのに、勉強になるとぜんぜんダメなのはナゼ?
私は今、弁理士試験の勉強をしています。実務経験はなく、知識ゼロの状態から大学院で知財研究を修了し、現在は予備校で弁理士試験の勉強をしています。
受験勉強は毎日しているのですが、ほかの人と比べて、「理解すること」に時間がかかり、悩んでいます。ほかの人が簡単に理解することでも、私は何回も読んだり、調べたりして、やっと理解にいたります。また、その理解を定着させるまでにも時間がかかります。
国家資格を受験する身としては、早くに合格したいという思いがあり、勉強しています。ですが、自分自身も「理解」と「定着」の遅さをどう克服したらいいのかわからないまま、読んで、調べて、書いて、、、の繰り返しです。
ちなみに、会社では事務系の仕事をしていますが、仕事上で「理解」と「定着」の遅さを感じることはなく、新しい仕事でもすんなりとこなせています。
なのに、ナゼ??勉強だけが、理解するのにこんなにも時間がかかってしまうのでしょうか。「理解」と「定着」を効率的に行う方法はないでしょうか。
(40代、女性、会社員)
そんな人いるんだ!?
というのが、私の第一印象です。勉強はできるのに仕事ができない人、というのは見たことがありますが、仕事ができるのに勉強ができない人、というのは新種です。ガラパゴス諸島ご出身なのでしょうか。
そんな生物の進化を体現していらっしゃるご質問者様へ有意義なアドバイスをすべく、本日は「仕事と試験勉強の違いは何か?」という点から考えてみたいと思います。
その違いはズバリ、「ごまかせるかどうか」にあると言えます。すなわち両者には、「コミュニケーション能力による”水増し”ができるかどうか」という点で、明らかな違いがあるということです。
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