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TVマン見た「マジで秘境」チベット仏教の村(後編) 「チベットの聖地」でラマが教える"瞑想"の秘訣

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空に舞う大きな鳥。意外と怖い(写真:筆者撮影)

「でけー、鷹か鷲だね。あれは」

すると、その大きな鳥が急旋回し、こちらの方に向かってきた。一瞬、襲われるのではないかという恐怖にかられた。2人は急いでマニ車の建物に身を潜め、鳥が去るのを待った。

ヒマラヤにおける鳥葬の必然

ナコ村では誰かが亡くなったとき、鳥葬の儀式が行われる。

この地域は標高が高く、樹木が希少なため、火葬は難しい。また、土葬は岩山のため地面が固く、掘ることが困難だ。さらに、冬になると雪によってすべてが覆われてしまう気候的条件も加わっている。

鳥葬の儀式は、人目を避けた高地に設置された鳥葬台で行われる。そこでは僧侶が経文を唱え、専門家である鳥葬士が遺体を速やかで丁寧な方法で解体する。

そして、ハゲワシなどの鳥たちが集まり、その身を消し去る。

1938年に撮影されたチベットの鳥葬(パブリックドメイン)

チベット仏教では、生と死は輪廻の一部として捉えられ、死後に魂が新たな生を迎えると信じられている。遺体は魂の移行の道具としての役割を果たした後、自然に還されるべき存在とされる。

大きな鳥が去った後、再びナコの村を見渡した。古びた街並みが諸行無常を物語り、遠くの神々しい山々が厳かな姿を見せる。マニ車がくるくると回り、輪廻転生の概念が浮かび上がる。

この村を訪れてからわずか2日しか経っていないのに、時の流れが驚くほど遅く感じられた。まるで、時間が止まっているかのように。

そして、頭の中ではなぜか近藤真彦が熱唱する「ギンギラギンにさりげなく」の最後のワンフレーズがこだまする。

「生きるだけさ」

それは、何度も繰り返され、しばらくの間、離れなかった。

*この記事の1回目:敏腕TVマンが見た!驚いた!「マジで秘境!」チベット仏教の村(前編)
*この記事の2回目:敏腕TVマンが見た!驚いた!「マジで秘境!」チベット仏教の村(中編)

伝統的なチベット文化が残る歴史遺産「ナコ村」(写真:筆者撮影)

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