病院に通いながらも、仕事が忙しいので暴飲暴食は繰り返していた。その結果、数値が悪くなると反省して、通勤に自転車を使う。するとすぐにシュッとやせた。
太っている時期は動くのがめんどうなので、運動はしていない。好きな銭湯にも行かなくなる。歯も磨かなくなる。歩いて5分の近所のスーパーの買い物も車を使う。布団の中に入るのもめんどうなので、ソファで寝ることもあったほどだ。
そういえば、トイレの便座が壊れたこともあった。
白澤卓二医師からのアドバイス
加齢とともに体の状態は悪化する
早めに対応すればまだ間に合う
睡眠時間を削り、暴飲暴食を続けていれば、当然、体の状態は悪化していきます。血糖値、血圧、中性脂肪、肝機能など血液の状態が悪化しますし、体重が増えると腰やひざの痛みを感じるようになります。
走ろうとしても走れない、それも無理からぬことです。とはいえ、主治医に怒られるとすぐに体重が減るというのはすごいことです。食事や運動など、生活習慣を改善することができるのでしょう。
生活習慣病は、すぐに命に関わるものではありません。長年、その状態が続くことで血管に負担がかかり、深刻な合併症を引き起こします。1年でも1日でも早く、病気を招く生活習慣を改めることで、そのリスクはかなり下がります。
やせて数値がよくなった状態をキープできるのが理想ですが、数値が悪くなったからといってあきらめるのではなく、また節制する、その繰り返しが大切です。
(白澤卓二)
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        つかもと やすし / Yasushi Tsukamoto
        絵本作家。東京都出身。『しんでくれた』(谷川俊太郎・詩/佼成出版社)で第25回けんぶち絵本の里大賞のびばからす賞、『やきざかなののろい』(ポプラ社)で第6回リブロ絵本大賞・第9回ようちえん絵本大賞。『戦争と平和を見つめる絵本 わたしの「やめて」』(自由と平和のための京大有志の会・文/朝日新聞出版)で第7回ようちえん絵本大賞など数多くの賞を受賞。日本全国の図書館やイベント会場、書店などで読み聞かせやライブペインティングを行っている。主な著書に『おにのパンや』『とんかつのぼうけん』『このすしなあに』『とうめいにんげんのしょくじ』(以上ポプラ社)など多数。
 
     
   
 
  
    
    
      白澤 卓二
      医学博士、白澤抗加齢医学研究所所長、お茶の水健康長寿クリニック院長
     
    
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        しらさわ たくじ / Takuji Shirasawa
        1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、東京都老人総合研究所老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て、2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。寿命制御遺伝子やアルツハイマー病などの研究が専門。テレビの健康番組や雑誌、書籍などのわかりやすい健康解説が人気。
著書・訳書・監修に『「いつものパン」があなたを殺す』(三笠書房)、『世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術』(サンマーク出版)、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム)、『アルツハイマー革命 ボケた脳がよみがえる』(主婦の友社)、『肥満遺伝子』(祥伝社)など多数。
 
     
   
 
 
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