「美の代償?」ハリウッドセレブが飛びつく“激やせ特効薬”の不都合な真実

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オゼンピックは2型糖尿病の治療薬として、ウゴービは肥満症などに対する減量薬として承認されているが、自己判断での使用は避け、医師の指示に従うことが重要だ(写真:ロイター/アフロ)

次々に現れては消える、流行のダイエット。古くはパイナップルダイエットからバター入りコーヒーまで、いろいろなものを試しては失敗したアメリカ人に、今、絶大な効果をもたらしているのが、医師が処方する特効薬「オゼンピック」だ。

だが、うますぎる話には落とし穴があるもの。使う人が増えてきた中で、デメリットもわかってきた。

体重の問題に悩まされてきたセレブが激やせ

オプラ・ウィンフリー、レベル・ウィルソン、ケリー・クラークソンなど、長年、体重の問題に悩まされてきたセレブが最近軒並みやせたのは、すべてこの薬のおかげ。彼女らの今と昔の写真を比べてみれば、違いは明らかだ。

ウィンフリーは長年、カロリー計算の減量法「ウェイト・ウォッチャーズ」の役員を務めてきたが、皮肉にも、本当にやせさせてくれたのは、この薬だったのである(ウィンフリーは、利益相反を理由に「ウェイト・ウォッチャーズ」の役職を辞任した)。

45キロもやせて別人のようになったキャシー・ベイツも、この薬のお世話になったと認めている。ただし、ベイツの場合は、この薬は最後の10キロ弱の減量にのみ貢献し、残りは自分の努力とのことだ。彼女のケースについては、後に詳しく述べる。

2型糖尿病治療薬の「オゼンピック」は、2017年12月にアメリカ食品医薬品局(FDA)によって承認された。食欲を抑制し、体重減少につながる可能性が注目され、糖尿病ではない人が美容などの減量目的で使用するケースも見られるようになった。

キャシー・ベイツのビフォー・アフター(左は2018年撮影:Jordan Strauss/Invision/AP/アフロ、右は2025年撮影:REX/アフロ)
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