超一流はたった1%のチャンスでも挑戦する

トップ選手の「移籍」に学ぶキャリア形成

そこにはいろいろな考え方があるでしょう。

「自分を求めているクラブに行く方が結果は出せるだろう。ビッグチームへの移籍はそれからでも遅くない」

そんな意見もあるでしょう。

しかし、筆者は、たとえ身の丈に合わないクラブであったとしても、レベルの高いクラブでやれるチャンスがあるのであれば、絶対にそのクラブに入るべきだと思います。

なぜ将来の自分を過小評価小してしまうのでしょうか。将来の可能性を求めて一番上のレベルでやろうとしないのでしょうか。ビッククラブもしっかりと調べて選手にチャンスを与えているのです。抽選で与えたわけではありません。これは、世界では当たり前のことなのです。

筆者は、超一流選手の振る舞いを見てきたから、確信を持っています。超一流の世界に入るためのチケットは、入手できないもの。チケットをもらったということは、「どうぞ筆者たちのクラブで勝負してください」という世界一の選手に挑戦する許可が与えられたということになるのです。それを試さない手はありません。

代表監督のいうことがすべてではない

たとえ、試合に出られなくとも、超一流が何を考えプレーしているのか、何を考えて生活しているのか、サッカーのためにどのような生活をしているのか。すべてを経験できます。超一流の意識を学ぶことができ、しかもそれに挑戦できるのです。

『一流の逆境力 ACミラン・トレーナーが教える「考える」習慣』(遠藤 友則著、SBクリエイティブ)。日本人でありながら、16年にわたりメディカル・トレーナーとしてACミランの黄金期を支え、世界最高峰のクラブで一流のアスリートたちから絶大な信頼を集める著者が初めて明かす、「壁を乗り越える法」。上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

そんなに試合に出ることが大切なのでしょうか。そんなに日本代表の監督が言うことが正しいのでしょうか。筆者には、代表の監督はそれなりの立場があるから言っているとしか思えません。筆者が監督だったなら、たしかに「試合に出ることが重要だ」というでしょう。

しかし、将来への可能性を考えれば、試合に出るのは大したことではないとわかると思います。たとえば、ミランの黄金時代の超一流選手はピッチの上だけでなく、ロッカールームでも存在感がありました。

パルロ・マルディーニ。彼がいるだけで、その場にいる若い選手たちが緊張していました。

ガットゥーゾ。彼のような個性的な選手は、サッカーを愛し、そしてミランを愛していることが生活から感じました。若い選手は、そんな超一流の選手を身近に接し、サッカーに集中するのです。

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