超一流は「他人の評価」なんて全く気にしない ACミラン本田圭佑に学ぶ「苦境から立ち直る力」
5月9日のセリエA第35節ローマ戦でフル出場し、2アシストを記録、チームを2-1の勝利に導いたACミランの本田圭佑選手。強敵ローマ相手の躍動したパフォーマンスに、試合後にはMVP(最優秀選手)に選ばれ、イタリアメディアも最高評価の「8」をつけるなど称賛の言葉を並べました。
足首の負傷で戦列を離れ、しばらく出場機会に恵まれなかった本田選手ですが、こうした苦境からも必ず立ち直る彼のメンタリティはどうやってつくられているのでしょうか。
ACミランのトップチームで今なお本田選手をはじめ世界の超一流選手を支える現役のメディカル・トレーナー・遠藤友則氏。彼は「最後に壁をぶち破る選手は、物事のとらえ方が違う」と明かします。周囲の容赦ないバッシングや低い評価から、浮上する方法とは――。
激しいバッシングの中で、どう振る舞うか
サッカー選手には、結果を出せずベンチを温めるときもあれば、監督の方針に合わずに試合に出られないときもあります。そんなとき、どのような態度をとるかで、その先の「成功」が変わってきます。
結果が出ないときは、ついつい他人と自分を比較してしまい、メディアやサポーターからの容赦ないバッシング、世間からの低い評価こそが自分の「正当な評価」だと思ってしまいます。そして、マイナス思考に陥ります。
しかし、その世間の評価とは、はたして正当な評価なのでしょうか。
改めて考えてみると、一般的にいわれる「評価」とは、本人が自分自身を評価しているのではなく、いつだって「他人によるその時点での無責任な評価」であることが多いものです。
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