超一流はたった1%のチャンスでも挑戦する トップ選手の「移籍」に学ぶキャリア形成

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ベテラン選手が若手のあまりにもひどい生活態度をみれば、しっかりと教育します。彼らを見ているだけで若手は「何をすべきか」を理解し、世界の超個性的な選手のチームプレーを学んでいきます。そんなオーラがある超一流選手の振る舞いを観察することで、知らず知らずに自らもそのオーラを身に付けていくのです。

なぜ将来に安心を求めようとするのか

実際、筆者自身も16年もの間、イタリアのミラノで生活をしましたが、以前の筆者を知る人からすれば、イタリアに来るなんて無謀以外の何物でもありませんでした。ただ、筆者の行動は常に一貫していました。

「何事も、習うより、慣れろ!最大のピンチは、最大のチャンス」

ダメだったら戻れば、それでいい。それなりにがんばったのならばそれで十分。他に何が必要なのでしょうか。なぜ、将来に安心を求めるのでしょうか。たとえ1年で帰国したとしても、恥ずかしいことはありません。「帰国する勇気」だって必要なのです。筆者も3年経ったころに、「もうそろそろ帰国すべきではないか」と本気で考えたときがありましたが、踏みとどまり、16年も現地で過ごしました。

ビジネスの世界でも転職をするべきか、留まるべきか悩むときがあると思います。幼少時から自分の進路を自分で決めてこない日本人には、そこに安全を求めてしまいます。敷かれたレールの上を一生懸命に走っていればよいだけの私たち日本人には、とても難題なのかもしれません。

筆者は、進路を変えるも変えないも、どちらでもよいと思っています。所詮、二者択一。選ばなかった方を後悔するのが常。しかし、そんな判断を積み重ねると、自分が以前に下した判断よりも、成長していることがわかるようになるものです。

「思い立ったが吉日!」で行動し。たくさん「後悔」する。それを若いときから積み重ねていけば、その判断が、後々よかったなといえる判断に変わる日が必ず来ます。それが「経験」というものではないでしょうか。

では、ここからは、筆者が海外で成功するためのヒントをいくつか紹介します。

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