超一流はたった1%のチャンスでも挑戦する トップ選手の「移籍」に学ぶキャリア形成

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1.「たいしたことない」ことこそ丁寧にやる

スポーツだけでなく、どこの世界にも「天才」と呼ばれる人がいます。しかし、才能だけでは、「一流」にはなれません。才能にプラスアルファがなければ、花咲かずに終わってしまうものです。

筆者は、ミランの黄金期に、多くの一流選手と仕事をすることができました。彼らは他の選手とあまり変わりありません。違いがあるとすれば、自分の価値観をしっかり持っていることでした。

自分が決めたことは、絶対に譲らない。

続けるべきことは、ずっと続ける。

スーパースターこそ地道にやっている

彼らの流儀は、普通の人がやれることを普通にこなすこと。「今日は気が向かないからやらない」ということはありませんし、雨が降ろうが、雪が降ろうがやるべきことを継続してやります。しかも続けられないほどの難しいことをやっているのではありません。誰もができる当たり前のことを、コツコツ続ける強い意志があるのです。

実際のところ、彼らはとても普通の人です。デービッド・ベッカムも普段から子煩悩で、試合の翌日には子供たちを練習場に連れて来ては、一緒に遊んだり、シャワーを浴びたりして、普通のパパをやっています。死ぬほど練習する選手などだれもいませんが、その集中力には目を見張るものがありました。華やかなスーパースターこそ、見えないところで普通のことを地道にこなしているのです。それが一流の絶対必要条件といえるでしょう。

2.「なんでもやります!」のひと言で道を開く

成功する人とは、「こいつは信頼できる」と思われて、運を呼び込める人です。以前、日本から若いトレーナーが筆者を訪ねてきました。ミランのトレーナーの技を間近で見て、学びたいと思ったのでしょう。

「筆者に先生の身体を治療させてください。気が付いたこと教えてください」

と迫られましたが、筆者は彼にこう言いました。

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