「できるリーダー」とそうでもない人の決定的な差 才能だけではなく学習や経験で身につけられる

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例えば、運動部に新入生が入部した場合、最初は指示型のリーダーシップで、部活動のルールやそのスポーツの基礎的なことを具体的に教えます。 入部から何カ月か経ち、新入生が成長してきたら、支援型や参加型に、さらに成長したら、目標設定型のリーダーシップに切り替えていくようにすると効果的です。

このように、メンバーの状況や取り組む内容に応じて、柔軟にリーダーシップスタイルを変えることで、より効果的なチームの成功とメンバーの成長につなげることができます。 使い分けを考えるときには、メンバーの長所や特徴、チームの状況をよく見て、できるだけその人の長所をいかして、目的や目標を達成するために「どのリーダーシップスタイルで接するとよいのか」を考えるとよいでしょう。

「たった1つの正解」はない

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筆者がまだリーダーシップについての知識や経験が浅かったころ、自分の先輩と同じやり方で、どんなメンバーに対しても指示型リーダーシップをとり、うまくいかなかったことがありました。

会社をはじめとした多くの組織で、指示型リーダーシップのみが正しいリーダーシップだと思い込んでしまい、だれに対してでも、どんな状況でも、指示型リーダーシップを発揮しようとする人がよく見られます。メンバーの特性やビジネスの状況を考えずにいつも指示型リーダーシップをとると、たまたまうまくいくこともあれば、いかないこともあります。

リーダーシップには、たった1つの正解はありません。自分とメンバーの状況によって、柔軟に使い分けましょう。自分とチームの状況にあった「自分らしいリーダーシップ」を見つけ、実践していってください。

安部 哲也 立教大学大学院ビジネススクール(MBA)客員教授・EQパートナーズ代表

福岡県生まれ。修猷館高校卒業。中央大学法学部卒業。BOND大学大学院 経営管理学修士課程(MBA)修了。パナソニック国内・海外部門にてシステムエンジニア、営業、マーケティング、企画、海外(香港)駐在など、リーダーシップ、マネジメントを経験。2002年、企業向け人材開発・コンサルティング会社EQパートナーズ(株)を設立。社長として同社を経営し、チーフコンサルタント・講師として、NTT、NTTドコモ、パナソニック、東芝、キオクシア、NEC、損保ジャパンなどで、経営者向け・次世代リーダー研修などを多数実施。2005年より立教大学大学院ビジネススクールにて、リーダーシップ理論、起業家理論、交渉理論、修士論文指導などを担当。

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