ずばり、先延ばしグセがマインドフルネスで改善することを示した研究もあります。
香港教育大学で行われた研究によると、339人の大学生を対象に6カ月間にわたってアンケートを実施したところ、マインドフルネス傾向のレベルと先延ばしグセに、反比例の関係があることがわかったのです。
つまり、マインドフルネスの傾向が高いと先延ばしグセの傾向が低く、マインドフルネスの傾向が低いと先延ばしグセの傾向が高いということ。
また、マインドフルネスレベルを向上させると、先延ばしグセ傾向が減少することもわかりました。
「また、先延ばしグセが出そうだ」と思ったら、その場で瞑想しましょう。
集中力、判断力が向上し、行動の邪魔をしていたネガティブな想念も消えて、「今、この瞬間」やるべきことに意識を向けられます。
では、どうすればマインドフルな状態になれるのでしょうか。
脳疲労をとり、集中できるようになる簡単ワークを紹介します。
スマホを置いて「10分散歩」
スマホは、マインドフルネスの「天敵」といってもいいかもしれません。
暇さえあればスマホをいじり、食事も会話もスマホを見ながら。
さらにはSNSをチェックしたり、ゲームをしたりと、脳が休まる暇がありません。
かといって、これだけ便利なスマホを手放せるかというと、今は和尚さんだって難しいと思います。
スマホを置いて出かけようものなら、「大事な連絡が入っているかもしれない」と心は乱れることでしょう。
それでも、できればスマホとは少し距離を置きたいところです。
SNSやニュースの通知はオフにする、「メッセージは2時間に1回まとめて全部見る」などと自分ルールを定めましょう。
私がおすすめしたいのは、10分でいいので、スマホを持たずに散歩に出かけることです。