「ツテなしコネなし海外起業」37歳女性の大胆人生 「まず動く」ワクワクする"世界の歩き方"は?

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そうして、訪れたのはマレーシア、インドネシア、ベトナムなど東南アジアの国々。

そこで話を聞いては「何が商売になるのか」「子どものための学校はあるのか」「外国人が現地で法人設立はできるのか」などを調査していった。

自ら建設中のマンションなどに赴き現場を確認している(写真:奥田けいこさん提供)

東南アジアを巡り、「カンボジア」で見つけたチャンス

そこからは日本と海外を往復する日々が続いた。

まだ子どもも小さかったため、海外定住はせずに、行ったり来たり。そんな中で、カンボジアがさまざまな障害をクリアでき、会社を作れるという目星がついたのが2年目のことだった。

「会社を作るのも準備をするのも、『自分たちの貯金、限られた予算の中で借金はせずに身の丈にあったものをやろう』と決めていました。もちろん、何ができるかもわかりませんし、決めていません。でも、カンボジアはないものが多くて『チャレンジできそうだ』と感じたんです」

何かを決めて現地に入るのではなく、現地で自分が何をビジネスとしてできるかを感覚で確かめて決める。これこそが奥田さんの持つバイタリティとビジネス的センスだろう。

「カンボジアへ何度か訪れているうちに、『ここで不動産を購入したいな』と思うようになって。自ら経験して知識を得ていくうちに、自分たちが専門でもある建設や不動産の仕事ができるということがわかったんです。子どものことを考えて、すぐにはカンボジアに入らずにマレーシアに拠点を築き、そこからカンボジアと準備のために往復することにしました」

経験値のない業種にいきなり海外で挑戦するのは避け、建設ラッシュであるプノンペンの状況に目を向けた。

だが、世の中はコロナ禍に突入

海外への渡航が容易にはできなくなり、如何ともしがたい事態に襲われる。

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