「海外で起業しよう」。そう決めたはいいものの、何か伝手があるわけではなく、見込みがあるわけでもなかった。まったくのゼロからのスタート。
「子どもの学校はどうなるかな」「銀行口座は作れるのかな」「ビザはどうなるかな」。心配はあれど、まずは現地に行くことから始めた。
とりあえず現地に行ってみて情報収集
「まずは現地のコンドミニアムに滞在しながら、街並みを見て情報を集めることにしました。現地のレンタカー会社で車を借りるときに『会社を作りたいんだけどサポートしてくれる人がいないかな?』と聞くことから始めましたね。レンタカー会社は手続きのときに『観光なの? ビジネス? 国際免許ある?』とか必ず会話になるので、そこからいろいろ話を聞いていました」
学生時代から旅慣れているからこその情報収集の術だろう。そして、この工程こそが本当に「楽しい」と奥田さんは語る。
「もちろんインターネットで調べたりもしますが、一番は現地の人たちに聞いていき、話す。もちろん英語が通じないこともありますが、そこはもう『1個1個クリアしていく』というその感覚がすごく楽しいんですよね。『旅行』じゃなくて『暮らす』ことを意識して。誰かに任せてとかではなく、自分で知っていくことがいいんです。渡航前に抱いているその国のイメージは、それまでに自分が得た端的な情報しかもとになっていませんから」
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