なぜ「マレーシアの大学」進学が人気?納得の要因3つ、円安だけではない魅力 世界大学ランキングで躍進、アジアが選択肢に

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世界大学ランキングと言うと、アメリカやイギリスの大学が上位を占めている印象が強いが、最近ではマレーシア、インド、台湾、サウジアラビアなどの大学の追い上げが目覚ましいのはご存じだろうか。中でもマレーシアは、200位以内に5大学がランクインするなど、人気を集めている。イギリスやオーストラリアなどの海外大学の分校も増えており、日本の高校生の選択肢の1つにもなってきている。なぜ、今マレーシアなのか。海外の大学事情に詳しいインターナショナルスクールタイムズ 編集長の村田学氏に解説してもらった。

文部科学省が取り組んでいる海外留学を増やすキャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」などによって、2033年までに日本人学生・生徒の海外留学者数を全体で50万人にまでに引き上げる計画が進んでいます。

海外進学というと、今も英語圏のアメリカ、イギリスを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし近年は、1980年代生まれの親世代とはまったく異なり海外進学は多様化しています。マレーシアをはじめとするアジアの大学への進学が増えているのです。

村田 学(むらた・まなぶ)
国際教育評論家、インターナショナルスクールタイムズ編集長
アメリカカリフォルニア州トーランス生まれの帰国子女。人生初めての学校である幼稚園をわずか2日半で退学になった「爆速退学」の学歴からスタート。帰国後、千葉・埼玉・東京の公立小中高を卒業し、大学では会計学を専攻。帰国子女として、日本の公立学校に通いながら、インターナショナルスクールの教育について興味を持つ。2012年4月に国際教育メディアであるインターナショナルスクールタイムズを創刊し、編集長に就任。その後、都内のインターナショナルスクールの理事長に就任し、学校経営の実務を積む。また教育系ベンチャー企業の役員に就任、教育NPOの監事、複数の教育系企業の経営に携わりながら、国際教育評論家およびインターナショナルスクールの経営とメディア、学校および海外のインターナショナルスクールから日本校の開校コンサルティングのセブンシーズキャピタルホールディングスの代表取締役CEOを務める
(撮影:今井康一)

約30年で世界大学ランキングの顔ぶれも様変わり

イギリスの世界大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)が公表した2024年の「QS世界大学ランキング」では、1位にアメリカのMIT、2位にイギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドン、3位にオックスフォード大学と並びます。

アジアでは、シンガポール国立大学がアジア最高位の8位、北京大学が14位、シンガポールの南洋理工大学が15位、香港大学が17位、清華大学が20位、ソウル大学が31位、東京大学が32位と上位の顔ぶれは中国、シンガポールなどが並びます。

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