制限なく仕事を引き受けると、大切な仕事に悪影響が出ます。仕事の数は少なくても確実に仕上げる方が、たくさんの仕事がどれも中途半端なままより、ずっとよいはずです。
確実に仕上げるべき仕事はどう選べばよいのでしょうか?
マーク・フォースター氏著、青木高夫氏訳の『仕事に追われない仕事術マニャーナの法則・完全版』から一部を抜粋、再編集してお届けします。
毎日忙しく、たくさんの仕事をこなしている人が「よい仕事をしている」とは限りません。単に「仕事をこなす」ことと「目標に向けて行動する」ことは違います。
私がおすすめしたいのは「本当の仕事」と「忙しいだけの仕事」を区別することです。
「本当の仕事」とは、目標に近づくための仕事です。そのためには、あなたの能力すべてを使わなければなりません。つらい困難にぶつかることもあるし、限界にチャレンジする必要もあります。ときには「もう嫌だ」と思うこともあるでしょう。
そして、「本当の仕事」には、綿密な計画と入念な思考の時間が必要です。
しかし、そのせいで「忙しいだけの仕事」の方が仕事らしく見えるのです。あちこち飛び回って、慌ただしくしている人の方が、静かに座って計画を練る人より忙しそうに見えませんか?
あなたの上司や同僚はもちろん、あなた自身も自分に対してそんな誤解をしがちです。
しかし、はっきり言ってしまえば「忙しいだけの仕事」は「本当の仕事」をしない口実に過ぎません。
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