だが1982年10月20日に出演した梓みちよが「せいぜい二〜三分の曲を歌うより、その間にしゃべっていた方が、番組のためにもなるし、私自身のためになるから歌はやめましょうよ」と言い、歌わなかった。それがきっかけで、このシステムは自然消滅していった。
一方、ゲストが自分の出演するドラマや映画、新曲のポスターなどを持って来て、その場でセットの一角に貼ってもらうことは、長く続いた恒例行事である。タモリが「おーい、これ貼って」と裏に呼びかけるとタモリの付き人などが出て来てそれを貼るくだりはお馴染みのものだった。
これが始まったのは、偶然だった。たまたま新宿の劇場でミュージカル公演の舞台稽古をしていた谷啓と研ナオコが、宣伝しようとポスターを手にスタジオに突然現れ、セットの上手正面にそれを貼った。
普通なら、せいぜい一日くらいそのままにして剥がしてしまうところだが、スタッフは面白がってずっと貼ったままにしておいた。
それから「テレフォンショッキング」でも、ポスター貼りは恒例になった。番組としてハプニング性が重視されていたことの一例である。
タモリの安産祈願も恒例に
また、その日のゲストが次のゲストに伝言を残すのが決まりで、それをタモリが手元のメモ用紙に書きつけるふりをしながら、実は女性器マークを描いて遊んでいることもあった(ゲストの横山やすしがそれをカメラに向けて見せてしまったこともあった)。
さらにその女性器マークが評判になり、ゲストが知り合いの安産祈願のためにそれが描かれた紙を所望する(その際、タモリは神主代わりとなって安産祈願をする)のもいつしか恒例になった。
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