「友だちの輪」誕生のきっかけに坂本龍一
「笑っていいとも!」の代名詞「テレフォンショッキング」から生まれた流行が、「友だちの輪」だった。
「いいともー!」があらかじめ番組によって用意されていたフレーズだったのに対し、こちらは思わぬかたちで生まれたものだった。
誕生のきっかけとなったのは、1982年11月17日、ミュージシャンの坂本龍一が出演したときのことである。
この日、JALのマークの話題になった。そのマークは、鶴の広げた翼が両端で接し、丸をつくるようなデザイン。坂本龍一は、その意味が「世界に広げよう、友だちの輪」なのだと言い、自ら両手で輪をつくってみせた。
「へえー」と感心したタモリも、その真似をする。すると、客席から「輪!」と声がかかった。それにすかさず反応したタモリは、観客も巻き込んで「世界に広げよう、友だちの輪」「輪!」と復唱した。
その後、タモリ(ゲストの場合もある)が、「テレフォンショッキング」のリレー方式に引っかけて「友だちの友だちはみな友だちだ。世界に広げよう友だちの〜」と言い、最後にタモリと観客が「輪!」とポーズつきで唱和するのが毎度のお約束になった。
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