イタリア人精神科医が語る「日本人の生きづらさ」 「察する」ことで自身の感情表現を蝕んでいる

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仕事に行くと体調を崩し、結婚相手と接することすら、体調不良の要因となってしまうのです。

Cさんは自身の個人的な感情(表現)よりも、他者の感情や会社の成果のほうが、価値があると思っているのではないでしょうか。ただ、この考え方は、さまざまな健康被害につながる可能性があるのです。

「個人的な感情は、相手の感情より大切ではない」という思い込み

そこで、Cさんには、まずはなるべく自分の感情を書き出すこと(筆記開示)をおすすめしました。そのうえでさらに、まずde learning(デ・ラーニング)。という方法を伝えました。 

de learning(デ・ラーニング)とは、簡単に言うと、学んだ(思い込んだ)ことを忘れることです。

一見、とても建設的なこととは思えないかもしれません。ただ、もし学んだ(思い込んだ)ことが有害だとすれば、それは忘れてしまったほうがいいと思うはずです。

このケースでは、「自分の個人的な感情は、相手の感情より大切ではない」という思い込みを、忘れるべきといえます。

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