またアップルの創業者であるスティーブ・ジョブズも、スタンフォード大学の卒業式のスピーチでこう述べています。
「私たちは、未来を知ることはできません。だからこそ『いまこの瞬間に自分自身が正しいと信じるもの』を選び、実行することをためらってはいけないのです」
とはいえ「新しく何かを始めること」は、誰にとっても大変面倒なことです。
安心してください、かくいう私もそうなのですから。
自動車だって、動き始めるときは多くの燃料を消費しますよね。
動き始める瞬間には、それだけコストがかかるわけです。
歴史上の偉人にだって、多かれ少なかれ「始めるって、ちょっとしんどいなぁ」という感覚はあったはずです。
例えば私の場合、特にランニングがそうです。
毎回、走り始めるまでがとても面倒です。
でも、走り終わった後は大変爽快で、「今日も走ってよかった!」と心から思います。
私にとってランニングは、「やってよかった」と思えるもので、それは十分にわかっているのですが、毎回毎回、面倒なわけです(笑)。
人の心って厄介ですよね。
私の8歳の息子も、湯船に浸かりながら「お風呂に入ると、こんなに気持ちいいのに、なんで入る前はあんなに嫌なんだろう」とこぼしていました。
疲れ知らずの子どもですら始めるのは面倒なのですから、大人はなおさらです。
心理的なハードルを簡単に下げられる放送
そんな大人にとっては有り難いことに、ある研究によって、始める際の面倒さを克服するコツがわかったそうです。
それは、なるべく小さく始めることだそうです。
この話をするたびにいつも思うのですが、私を含め、多くの人が考える「最初の第一歩」は大抵大きすぎます。
例えば、「朝起きるのがつらい人」へのアドバイスは、大抵は生活習慣を整えるだとか、定期的な運動をするといったことです。
たしかにそれも大事ですが、起きる努力をするなら、まずはベッドで足の親指1本を動かしてみることからでもいいでしょう。