第4回ダイバーシティ経営大賞・パネルディスカッション--受賞企業担当者に聞く経営戦略としてのダイバーシティ

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このような障害者雇用が社員の支持を得ているかを含めダイバーシティ推進の進捗度を検証するため、社員アンケート調査を実施しました。その中で「障害者と一緒に働いている」「採用にかかわったことがある」「仕事上で接することがある」「全く接したことがない」と社員を4つのカテゴリーに分けました。そして「あなたは障害を持つ社員を積極的に採用することはアクサ生命にとってよい効果をもたらすと思いますか」との質問に対して、「かなりそう思う」「ややそう思う」「あまりそう思わない」「全く思わない」「分からない」という選択肢を設けたところ、障害者と近く接している人ほど、「アクサにとってよい効果をもたらしている」という回答をしてくれました。

これは昨年10月の調査の結果です。当社はここ2年、相当数の障害者を採用してきましたので、正直言いますと、障害のある社員にもない社員にも負担をかけているのではないかという懸念がありました。しかし、社員の答えは前向きだったのです。この結果は私たちダイバーシティを推進する立場の者にとっては非常に大きな励みになりました。
今後は従業員の多様化にとどまらず、外向きのダイバーシティ、つまり営業、マーケティング、顧客サービスなどに社員のダイバーシティを活かせればと思います。

最後に、社内の聴覚障害者が考えた、ダイバーシティ&インクルージョンを表現する手話を紹介させてください。人指し指を立てて親指と残りの3本の指の先をくっつけて丸をつくります。これがアルファベットのDを表す手話です。このDを両手でつくり、小指側をつけて、次に手前にぐるっと円を描きながら回し、最後に親指側がくっつきます。この回す動きが「グループ、集まり」を意味します。このダイバーシティ&インクルージョンの手話を皆さんと広めていけたらうれしいです。

 

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