第4回ダイバーシティ経営大賞・パネルディスカッション--受賞企業担当者に聞く経営戦略としてのダイバーシティ
○金子
アクサ生命保険ダイバーシティ推進室の金子です。
低金利が続く現在、生保業界の経営環境は厳しさを増しています。ダイバーシティを推進する理由とは何かといえば、「一人としてムダにできる人材はいない、属性にかかわらずすべての社員の活躍を推進しビジネスを強化し、選ばれる企業になるという志があるから」ということに尽きます。
当社の場合、アクサ米国法人の方法を参考にして、まず推進体制を立ち上げ、役員は皆ダイバーシティに取り組まざるをえない状況をCEOが率先してつくりました。この取り組まざるをえない状況は、「チャレンジレター」から始まります。年初にCEOが役員全員に、当社が推進を必要とする課題の項目が書かれたチャレンジレターを送り、役員はその中で、自分の部門の課題を特定しアクションをとることを約束します。そしてその課題に対応するため、各部門の役員はダイバーシティ・チャンピオン(ダイバーシティ推進者)を任命し協力してアクションを作成し、KPIを立てます。そして年単位でトラッキングをしていきます。トラッキングはダイバーシティ推進室がサポートし、中間レビュー、年末のレビューを行っています。