コミュニティの参加費、取引補助ツールの代金、そのほか暗号資産の損失分で約120万円の損失になった。
国民生活センターによると、暗号資産にまつわる相談は2016年度には847件だったのが、2017年度2910件、2018年度3454件、2019年度2801件と3000件前後で推移している。2021年度には6379件、2022年度5586件とさらに増加傾向にある。
ワンルーム投資詐欺で裁判沙汰に
2つ目は、不動産投資詐欺の話である。
「転職先の会社で、仲良くなった人が億万長者だったんですね。その方はIPOで築いた資産を不動産投資に充てていて。私も不動産投資は興味があったので教えてほしいと頼んだら『自分もそんなに詳しくないから詳しい人を紹介する』と言われて、紹介された人からさらに営業マンを紹介されて……。知人の知人の知人と、どんどん紹介されていった最後の営業マンが詐欺師でした」
営業マンからは4700万円以上する1LDKの不動産を勧められ、ゆみにゃんさんはそれを購入。いわゆる“ワンルーム投資”である。
「当時は知識があまりなくて、勧められるままに購入してしまいました。そこはお金がなかったので借金して。購入したワンルームはサブリース契約でした」
サブリース契約とは、物件オーナーがサブリース業者にその物件を貸し出すという契約である。オーナーが直接入居者と賃貸借契約を結ぶことはなく、月々の家賃はサブリース会社から支払われるようになる仕組みだ。
「あとでサブリース契約を解除したら、実際に入居者が借りている値段が聞いていたのよりも何万円も低かったんですよ。私は毎月数万円の赤字になってしまい、オーバーローンしている状態になっちゃって。計算したところ35年ローンで組んでいたんですけど、トータルで計算すると1350万円のマイナスでした」
よくよく調べてみると、契約書の数字を画像加工ツールで変えられていたり、ゆみにゃんさんの名字のハンコを勝手に偽造して押印されたりもしていた。悪質な文書偽造であり、警察に相談したが、担当者に不動産の知識がなく相手にしてもらえなかった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら