「あなたを利用してラクする人」賢い距離のとり方 理不尽な世界で手放すべき"たった1つ"のこと

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また仲のいい友人や夫婦であっても、生活環境の変化や価値観のすれ違いなどから卒業に至ることは珍しくありません。

いずれの場合も、相手に対して「どうあるべき」と求めないこと、相手から必要以上に「どうあるべき」と求められないことが重要です。

「どうあるべき」を一方的に押しつける関係は、あっという間に負債になります。

それは手放さなければなりません。

それこそが卒業です。

人は卒業を繰り返しながら人生を紡いでいきます。

重たい縁にとらわれている人は、恐れずに卒業を考えましょう。

また人づきあいが長く続かないことを憂えている人は、ある意味「卒業」はできているわけですから、むしろ自分をうんと褒めてあげるべきです。

なぜなら、また新しい人とつながれる状態になれているのですから。

SNSという道具を使いこなす

では、どのように新しい人とつながるかというと、大きな手段としてネットが挙げられます。

SNSはもちろんマッチングアプリでカップルになる、そんなこともいまやありふれたことです。

とはいえ、SNSやアプリを敬遠する向きもあるでしょう。

人と道具には相性がありますから、「自分に合わない」と感じたら距離を置くのも一つの手です。

ただ私は個人的には、こうしたサービスも悪くないと思っています。

その理由は、人とのつながりや出会い、そして「卒業」をためらうべきではないと考えているからです。

だから役立ちそうな方法であれば、否定したくないのです。

「自分には合わない」と思っている方でも、使ってみると意外と楽しく感じるかもしれません。

その「自分には合わない」という思い込みが、既存の人間関係からの卒業や新たな出会いを遠ざけているのであればもったいない話です。

SNSやアプリを適切に使い、交流を適切な距離感で楽しむ力は、これからの世の中を生きていくために必要な教養なのかもしれません。

堀内 進之介 Screenless Media Lab. 所長、立教大学特任准教授

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ほりうち・しんのすけ / Shinnosuke Horiuchi

立教大学 文学部の先生、Screenless Media Lab. 所長。たくさんの本の著者。特技は、本を読んだ休憩に別の本を読むこと。

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吉岡 直樹 Screenless Media Lab.テクニカルフェロー

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よしおか なおき / Naoki Yoshioka

Screenless Media Lab. テクニカル・フェロー。マーケッター。妻と3人の子供とキラキラしない毎日をすごしている。

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