「ストロング系」サッポロが競合2社に負けた理由 サントリーとキリンが2強、檸檬堂の登場も影響か

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そのため、筆者はサッポロの缶チューハイは男梅サワーのような「キワモノ」か、99.99のような「辛口」しかないと思っていたため、濃いめのレモンサワーが発売された当初は、まさかこれがサッポロの製品とは思えないぐらい「濃い甘口」であったことと、ストロングゼロよりもジュースのようにごくごく、罪悪感もなく飲めたことを覚えている。

そして、昨年、松重豊が羊に扮したテレビCMでおなじみの「シン・レモンサワー」の出荷数量が発売1カ月で1300万本を突破。これも同社のお家芸である、ポッカサッポロフード&ビバレッジの「ポッカレモン」のレモンマイスターとのコラボ商品である。

そういえば、かつてサッポロとポッカサッポロフード&ビバレッジは、コンビニの栄養ドリンクコーナーに置いてあるキレートレモンをストロング化させた「キレートレモンサワー ストロング」というアルコール度数9%のお酒も出していたが、これは酸っぱすぎたのか、あまり人気が出ずに製造中止となった。

牙城を崩せなかった要因は「檸檬堂」にあり?

このようにRTD市場での生き残りは非常に難しい。サントリーとキリンの牙城を崩そうとしたアサヒとサッポロが撤退を決意するほどだ(今後も両社は似たようなRTDは売り続けていくようだし、サッポロは今ある1商品は残すようなので、「完全撤退」ではないだろうが……)。

檸檬堂
(筆者撮影)

ただ、筆者はサッポロもアサヒも広報戦略や市場調査がうまくいっていなかったとは思えない。

むしろ、両社の製品が支持を得られなかった2020年前後に台頭した、コカ・コーラの「檸檬堂」シリーズが市場をかき乱したと考えている。

檸檬堂は「日本コカ・コーラ初のアルコール飲料」という触れ込みで2019年に全国で発売されるようになり、2020年の販売数量は約790万ケースの大ヒット。一時は生産が追いつかずに出荷が停止されるほどだった。

次ページ続く、サントリーとキリンの寡占状態
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