1缶298円「未来のレモンサワー」脱安値化の適否 100円台のRTD市場に、アサヒの新戦力は定着?
アサヒビール「高アルコール商品の展開を控える」
レモンサワーの革命か、はたまたディストピアの到来かーー?
今年1月、アサヒビールが今後発売する缶チューハイの新商品のアルコール度数を8%未満に抑える方針を示した。その理由を同社は「健全で持続可能な飲酒文化を目指し、高アルコール商品の展開を控えることにした」(「共同通信」の1月26日配信の記事による)と表明。この「宣言」をめぐってはSNS上で「英断」という声も上がったが、それに対して筆者は「ただの撤退だろうが!」とひとりで騒いでいた(「アサヒが撤退『ストロング系』はなぜ広がったのか」)。
というのも、同社はこれまで7〜9%のストロング系缶チューハイ(以下、ストロング系)の市場でサントリー、キリン、宝酒造など他社の後塵を拝していたからである。つまり、ずっと負けっぱなしだったわけである。
さらに昨年3月にはアルコール度数を抑えた「アサヒ GINON(ジノン)」「アサヒ グレフルマニア」「アサヒ まろハイ」「アサヒ 横丁ダルマサワー」という4つのRTD(購入後、そのまま飲める缶チューハイなどを指す「Ready to Drink」の略)ブランドを発表したが、今日までに人気を博している印象はない。
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