「ストロング系」サッポロが競合2社に負けた理由 サントリーとキリンが2強、檸檬堂の登場も影響か

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

もともとは2018年に「九州先行発売」されていたのだが、筆者のような九州出身の者が帰省したときや、出張者たちが九州に行った際に初めて見るブランドということもあって手に取りやすく、全国発売の前からその存在感は示されていた。

そして、1年半後に満を持して全国で発売されるのだが、やはり日本最大手飲料メーカーのコカ・コーラである。阿部寛を広告塔にしたテレビCMは、ほかの飲料メーカーと比べてもスポンサードしている番組の量が違うため、段違いである。

そして、ダメ押しするかのようにコカ・コーラは2023年には第二の矢として「ジャックダニエル&コカ・コーラ」を発売した。

しかし、これによってコカ・コーラがサントリーとキリンの寡占状態を崩せるかというと、そう簡単な話でもなかったようだ。CCCMKホールディングス株式会社が実施した「【男女総合・購買ランキング】RTDの総合ランキング(TOP30)」によると、1位はストロングゼロ、2位は「ほろよい」というサントリーのワンツーフィニッシュで、3位はキリンの氷結。そして4位は宝酒造の「焼酎ハイボール」で、5位にようやく檸檬堂が入っている。

実は第3の勢力は1984年に日本初の缶チューハイ「タカラcanチューハイ」を発売した宝酒造であり、「焼酎ハイボール」を2006年というストロング系の黎明期に発表してからも、ずっと同じ位置をキープしているのだ。

というわけで、檸檬堂はRTD市場で確固たるブランドを確立できたものの、まだまだ覇権争いには食い込めていないのが現状だ。そして、同ランキングでは14位にようやくサッポロの濃いめのレモンサワーが入っている。

このような歴史と数字を見ても、今回のサッポロの方針転換も、「英断」ではなく、「敗北宣言」と見て取れるのだ。

独自のフレーバーで生き残りを狙う?

なお、今回の記事で取り上げたサッポロは、現在のストロング系の主流である「レモンサワー」と異なり、独自のフレーバーで生き残りをかけようとしているように思える。

サッポロビール
出所:サッポロビール公式サイト/外部サイトでは画像をすべて見られない場合があります。本サイト(東洋経済オンライン)内でご覧ください
次ページ7%と9%にそこまで大きな違いはない
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事