「自分は運が悪い」と考えがちな人の心理的共通点 「自己愛が満たされないことが原因」と精神科医

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「自分は運が悪い」「不幸だ」と考えがちな人の心理的な背景とは……(写真:Graphs/PIXTA)
あなたは、自分のことを「優しい人」だと思いますか? 
人に優しくすると、自分の気持も良くなります。それによって、脳内にセロトニンなどの神経伝達物質が分泌されて、心身にいい影響が生まれることが科学的に明らかになっています。
しかし、世の中全体がギスギスとしていますから、どうしても自分のことを優先して考えるようになり、周囲の人を慮るような精神的なゆとりを見失いがちです。
こんな時代だからこそ、「優しさとは何か?」を考えることで、その意義を見つめ直す必要があるかもしれません。精神科医である和田秀樹氏の新刊『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』をもとに、優しさの意味と意義を3回に渡り解説します(今回は第2回)。

金持ちはなぜ喧嘩をしないのか?

日本には、「金持ち喧嘩せず」という諺がありますが、これは心理学的にも正しい考え方です。金持ちが喧嘩をしないと考えられる根拠は、大きく分けて2つあります。

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