【根拠①】「喧嘩には生産性がない」と合理的に判断している
お金を持っている人は、ムダなことや生産性のないことを嫌います。些細なことで喧嘩をしても、誰の利益にもならないことを知っているから、何かトラブルに遭遇しても、喧嘩という手段を選択しません。
逆の見方をすれば、「意味のない喧嘩は避ける」という合理的な判断ができるから、金持ちになっているともいえます。
【根拠②】生活の心配がないため、気持ちに余裕がある
金持ちが喧嘩をしないのは、気持ちに余裕があるからです。お金の不安があると、焦りやイライラが募って、人に冷たくなりがちですが、経済的な心配とは無縁な生活をしていれば、メンタルが安定します。気持ちに余裕があるから、人に優しくできるのです。
別の視点で見ると、金持ちは「自己愛」が満たされているから、人に優しくできる……と考えることもできます。自己愛とは、自分で自分のことを愛せるとか、自分が人から愛されているという感覚を指します。
優しさは自己愛の成熟度で決まる
現代精神分析学では、親の愛情をいっぱいに受けて育った人や、子どもの頃からほめられて育った人ほど、自己愛が満たされるとされています。自己愛は年齢を重ねるごとに成熟すると考えられており、自己愛が成熟すると、自分以外の人にも愛情を注げるようになるといわれています。
オーストリア出身の精神科医ハインツ・コフートは、この状態を「成熟した自己愛」と呼んでいますが、私は金持ちにもこの理論が当てはまると考えています。
↓
②自己愛が満たされている
↓
③気持ちに余裕がある
↓
④人に優しくできる
自己愛が満たされていると、人に親切にしたり、優しくすることができるため、ますます人に好かれるという好循環が生まれます。
逆に、自己愛が満たされていないと、考え方がネガティブになって、人に対して厳しくなる傾向があります。
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