"時代に恵まれた"後輩ママへの複雑な思い ワーママ"第一世代"の苦悩

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(写真 : Taka / PIXTA)
結婚・出産で大きく変化する女子の人生は、右にも左にも選択肢だらけ。20代はもちろん、30代になっても迷いは増すばかり。いったいどの道を選べば幸せに近づけるのか? 元リクルート“最強の母”堂薗稚子さんがお答えします。
※お悩み相談はこちらのアドレス(onna-sodan@toyokeizai.co.jp)まで

今回は、ワーキングマザーだけで構成される組織を作ったが、ご自身の時にはこのような組織が無く第2子を諦めざるをえなかった管理職の女性からのご相談です。

【ご相談】
私は40代半ば、クリエイティブ職で管理職、小3のひとり息子を育てる母です。大学卒業以来、仕事第一で結婚も遅く子供も特に望んでいませんでしたが、幸運にも40歳で第一子を出産できました。育休後に復職し、努力を評価頂いた結果もあり、役職に昇格、今に至ります。
今私は、ワーキングマザーだけで構成される組織を任されており、復職したての初心者ワーキングマザーや2子目の妊婦など、子育ての話題で盛り上がる日々を過ごしています。実は私も第2子が欲しく、組織を任される前に妊娠をしました。が、その当時会社は子育てに関するインフラが整備されておらず、時短の制度も無く、フルタイムで出張や残業もこなしていました。年齢的な事が原因か、激務が原因か、それ以外か理由は分かりませんが、結果は流産。会社は流産の事は知りません。その後、不妊治療にも通いましたが時間とお金だけが掛かり諦める事になりました。
その後、私発信で仕事と育児の両立に関しての会社のインフラ整備が進み、ワーキングマザーの部署も立ち上がり、時短勤務の制度もでき、社内での知名度を上げる事が出来ました。
今続々と時短で復職してくる若い世代。嬉しそうに2子目の報告をしてくる部下。それはそれで私の出した結果に続く事だと理解はしているのですが、努力が報われなかった私の第2子の事やらを思い出し、ああ、あの時こんな環境があったら、と第2子について未だに吹っ切れていない自分がいます。年齢的にも再びの妊娠はありえない。学童や授業参観でも兄弟のクラスへ急ぐ他のお母さんを羨ましく思ってしまうのです。
メソメソしても仕方ない、今やるべき事は別にある。そう思いながらも、環境が整い安心して妊娠、出産をしていく若い彼女たちが恨めしくも思えてしまうのです。
こんな気持ちをどう吹っ切れば良いか。コメント頂けたら幸いです。

 

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