"時代に恵まれた"後輩ママへの複雑な思い ワーママ"第一世代"の苦悩

✎ 1〜 ✎ 32 ✎ 33 ✎ 34 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

誰かのことを羨ましいと思ったり、時代を恨んだり、それを悟られないように懸命に振舞ったり。そうやって、自分の選択を噛みしめて、自分の足の下にある「今」を踏みしめるしかないんだと思うのです。

今、管理職として、成熟した大人として、そんな感情と向き合おうとしているあなただからこそ、わかることもあるはずです。

自己コントロール法を身につけよう

あなたの気持ちを察することができないまま、あなたに嬉しそうにライフイベントの報告をする部下たちの若さを思うと、彼女たちはその無邪気さで、あなただけではない誰かをもきっと傷つけてしまっている。それが彼女たちの生きにくさに繋がっていくこともあるかもしれない。

自分の感情をぶつけるという形ではなく、部下たちのコミュニケーションに苦言を呈することも必要かもしれません。仕事では、そうやって無邪気な若手から心を守る術も身につけつつ、自分の気持ちの吐きだし先を見つけて溢れてしまわないようにする、そういった自己コントロールをすべきタイミングなのかもしれませんね。

あなたには、ワーキングマザーのマネジメントや制度の充実だけでなく、周囲とのコミュニケーションや相互理解についても、あなた自身が開拓者となって、なんらかの手立てを考えていく使命があるのかもしれませんよ。「もっとやるべきことがある!」と新しい仕事に没頭できれば、もやもやも少しは晴れていくはずです。

ちなみに、複雑な気持ちの吐きだし先、ですが、私のおすすめはうんと年上の女性です!いっぱい話を聞いたり、聞いてもらったりしていると、ときには苦言を呈されたりもして、自分の「若輩者ぶり」が痛感させられます。

「私もまだまだこれからか」と思えたら、きっと前を向けますよ。開拓者たるもの孤独です(笑)。でもすごい開拓者が世の中にはいっぱいいる。私たち、まだまだこれからなんですよ、きっと。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事