5つ目は「フラットなコミュニケーション」の仕組み化です。
日本の製造業はいまだトップダウンの風潮が根強いわけですが、「上司と部下も対等に、ついでに客とも対等の立場でコミュニケーションを進めるべきだ」と佐々木さんは熱弁をふるいます。
そのために、古くから、「肩書では呼ばない」「全員さん付け」「敬語ではなく丁寧語」などを奨励してきました。
結果的に、後輩からも積極的に改善提案がされるなど、活発にコミュニケーションが行われるようになったと言います。
自らを「みっちゃんと呼んで」という気さくさ
こうした「仕組み化」を徹底したことで、「誰が社長になっても、自走する組織」を作り上げました。
佐々木さんは「仕組みを作れば、カリスマリーダーなどいらないのです。たった一人の強いリーダーの力に依存するような経営はすぐに行きづまる。経営を脱属人化し、一人一人がリーダーとして自主性を発揮できる企業を作るべき」と説きます。
佐々木さん自身、自らを「みっちゃんと呼んで」というほど、気さくで、親しみやすく、謙虚で決して偉ぶらない。まさに令和のリーダーのあるべき姿を体現しているかのよう。
謎多き日本最強企業の強みの秘訣は、技術でも、DXでもない、「Human to human のコミュニケーション」にあったのです。
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