「友だちがいないのは悪」という学校教育の弊害 「ぼっち」にネガティブな先入観を持つ理由

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「ソロ活」「おひとり様活動」などが定着しつつある昨今、「ぼっち」というネガティブイメージも根強く残っているその理由とは(写真:Fast&Slow/ PIXTA)
ここ数年で、「ソロキャンプ」「ひとり焼肉」などの「おひとりさま活動」が定着しましたが、一方でいわゆる「ぼっち」の状態に対して、強いさみしさや恐怖を感じたり、心身に不調が生じたりする人も多く、孤独は社会問題にもなっています。本稿では、脳科学者・中野信子氏の著書『人は、なぜさみしさに苦しむのか?』より、「ソロ活」と「ぼっち」の違いはどのように生まれるのか、「ぼっち」にネガティブなイメージを持ってしまうのはなぜかを一部引用、再編集してお届けします。

なぜ「ソロ活」は流行し、「ぼっち」は忌み嫌われるのか

いま孤独が社会的な問題になる一方で、「ひとり焼肉」「ソロキャンプ」といったソロ活動がとても人気です。

コロナ禍によって友だちを誘いにくくなり、集団での活動が制限されたこともソロ活動が活発になった要因であると推測できます。しかし、ひとりで自分の時間を自由気ままに楽しむことの魅力にあらためて気づいたという人も、おそらくとても多いのだと思います。

「ソロ活動の楽しみ方」といった特集を組むメディアが増え、旅行パンフレットを見ても、「おひとり様ツアー」「おひとり様ゴルフ」など、ひとりで余暇を楽しみたいというニーズを取り込もうとする企画をよく目にするようになりました。

わたし自身ひとりで過ごすことが好きな性格なので、数日間の休暇が取れたら、ひとりでスキューバダイビングに行ってしまうようなタイプです。どちらかといえば、〝ソロ活動派〟なのでしょう。

ひとむかし前は、ひとりで焼肉を食べに行ったり、ひとりでキャンプをしたりすることはあまり一般的でなかったように思います。ところがいまではすっかり市民権を得て、ポジティブなイメージさえ持たれています。

一方で、「ぼっち」という言葉には、ややネガティブなイメージがつきまといます。

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