食品会社のネスレは、温室効果ガス排出量実質ゼロの実現を目指し、「リジェネラティブ農業」を推進することを発表しています。
具体的には、2025年までに主要原材料の20%を「リジェネラティブ農業」によって調達し、2030年までにその比率を50%に高めることを目標にしています。
同じく消費財大手のユニリーバが擁するクノールは、2026年までに50の「リジェネラティブ農業プロジェクト」を立ち上げ、生物多様性、土壌の健全性を改善しながら、温室効果ガスの排出と水の使用量を30%削減する目標を立てています。
北海道で「スタートアップ」が誕生
日本でも、「リジェネラティブ農業」に取り組むスタートアップが出てきています。
北海道で放牧酪農により乳卵製品やお菓子をつくっている「ユートピアアグリカルチャー」という会社があります。
「ユートピアアグリカルチャー」では、放牧酪農(乳牛を放し飼いにする)でのCO2削減を中心に、北海道大学と共同で持続可能な酪農を研究しています。
放牧酪農は、牛が地面を踏み歩き、糞尿を返すことで増える微生物によって、土壌がメタンガスやCO2などを吸収・隔離する量を増やす効果が期待できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら