ところがそう考えていた矢先に、会社から「どうしても戻ってくれ」とお呼びがかかる。急な事業拡大により営業要員が足りなくなったのだ。自分が必要とされているということがうれしくて、毎日新幹線で通勤することを本気で考えるようになった。「電話やメールでの連絡、提案書の作成といった書類仕事は場所を選ばない。お客様に会う時間さえ作ることができれば、長野を往復しながらでも仕事はできると思いました」(平山さん)。
義両親の手厚いサポートが支えに
待機児童問題とはほぼ無縁の地域だ。”保活”を始めるとわずか3日で保育園が決まった。さらに平山さんの背中を大きく押してくれたのは、すぐ近くに住む夫の両親だ。平山さんの仕事を積極的に応援し、子どもが病気になれば平山さんが休まずに済むようサポートしてくれるという。
遠距離通勤をしている親が思い悩むのは、地震などの災害時のことだ。頭に浮かぶのは東日本大震災時に経験した帰宅困難状況。何かあったときにはすぐに子ども、家族の近くに駆けつけたいと思う人は多い。
だが、平山さんは言う。「万が一、私が災害に巻き込まれて帰ることができなかったとしても、長野にいる子どもは夫や夫の家族が近くにいるので安心です。住宅が密集しているわけでもなく、海にも遠い。浅間山の噴火口も自宅と逆の方角を向いているとのこと。東京での子育てよりも安心しています」。
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