産後うつを経験した4児の母の"天職"

子だくさんワーキングマザーの仕事論<3>

「産後のボディケア&フィットネス教室」で、産後女性たちを指導する吉田さん。生後3~5カ月の子どもたちは教室中央のキルトマットにゴロンとし、時に抱っこされながら、ママたちのハードなエクササイズが約1時間続く

3人以上の子どもを生み育てながら自身のキャリアを築いてきた”子だくさんワーキングマザー”を訪ねる連載。第3回は4児の母、産後セルフケアインストラクターの吉田紫磨子さん(43)だ。

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ワーキングマザーは、キャリア構築の過程でさまざまな壁や課題に直面する。連載初回に登場した、5児を育てる事業家・菊地加奈子さんは、子どもを持ち起業することで、再就労を阻む社会の仕組みと対峙した。第2回に登場した資生堂の3児の母・上野朋子さんの場合は、両立生活における夫とのパートナーシップという悩ましい課題に奮闘中だ。

吉田さんの場合は“出産・育児・社会復帰”を通じて自己理解が進み、子育てや家庭を重視しながら社会とつながる働き方が明確に見えてきた。

ぼんやりとした将来ビジョン

エクササイズの後は参加者によるコミュニケーションワークが行われる。子どもにばかり意識がいきがちな産後ママたちに「自分」を主語に思いを語らせる

吉田さんは現在、産後女性のケア普及に取り組むNPO法人「マドレボニータ」の認定インストラクターとして、ボディケア教室を開講している。取材当日、吉田さんの「産後のボディケア&フィットネス教室」を訪れると、乳児を伴った母親たちがボールエクササイズで汗を流していた。アップテンポのBGMに合わせて、かなりハードに体を動かす1時間。指導する吉田さんの体のキレは誰よりも鮮やかだ。後半は参加者によるコミュニケーションワークを行い、約120分のプログラムが終了する。

「昔から運動すること、体を動かすことが苦手だった私が、今、この仕事に使命を感じていることに、あらためて不思議な気持ちがしています」

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