"産後うつ"へのケア、今から何が必要なのか

産後の日(3月5日)、この機に考えるべきこと

(写真:Ushico / Imasia)

3月5日は、サン・ゴ。そのため、「産後ケアの日」と呼ぶらしい。"産後ケア"とは出産した母親が、心身ともに健やかに育児に関わることができるように配慮することを意味するが、特に最近その需要が高まっている。

10カ月に及ぶ妊娠期間と出産は母体に大きな負担となり、ホルモンバランスが崩れやすく、精神状態にも影響を及ぼしてしまう。そんな母体をケアすべく、かつては「里帰り出産」が多かった。親のもとで世話を受け、出産後の身体をゆっくり休めることができた。

しかし第1子出産時の母親の平均年齢が2011年に30歳を超えるなど、近年では高齢出産が増加している。それとともに、母親の親も老齢化し、満足なサポートが叶わなくなっている。

世田谷区で先進的な取り組み

そうした中で2008年にいち早く立ち上げられたのが、東京都世田谷区が武蔵野大学と提携した「同大学付属産後ケアセンター桜新町」だ。同センターでは現在、全病室のうち10部屋は世田谷区民用として委託されているが、利用希望者が多いために、2015年度からは11部屋に増加される。

これらの部屋を利用できるのは世田谷区に居住する4カ月未満の子どもを持つ母親で、ショートステイなら7日分、デイケアなら7日分まで可能だ。費用は通常なら1泊2日で6万4000円、日帰りで2万6000円かかるが、そのうち90%は区から助成される。さらに非課税世帯や生活保護世帯には、減免措置がある。本事業に対して世田谷区は、2015年度は1億2793万円の予算を計上している。

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