新幹線通勤ママが選んだ「家族の形」とは? 無理して東京に住む必要はありません!

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その後、夫は新潟県内で転勤となり、週末以外は母子2人で過ごしている。時間がなくて慌ただしいが、高崎での母子2人生活は快適で、仕事も子育ても充実している毎日。近所や地域の人たちがさまざまな面でサポートしてくれる。

今の生活を続けたい

平日の放課後、子どもは学童クラブで過ごし、習い事がある日はファミリーサポートを利用している。週末は夫が高崎を訪れ、家族で過ごす。金丸さんは当面この生活を楽しみたいと考えている。

「大学時代の友人が、23区内に分譲マンションを買ったりしているのを見て、以前はうらやましいと思ったこともありましたが、今は気になりません。悩みながらも走り抜けたおかげで高崎というすてきな街と温かい人々に出会うことができた。人生を楽しむスタイルは人それぞれなんだって前向きに考えられるようになりました」(金丸さん)

生活の拠点をどこに置くのか。夫婦がともに仕事にやりがいを求めるとき、それは必ずしも一致するとは限らない。だが、子どもができれば子育ての拠点をひとつに決めなければならない。考え抜いた最善の策として遠距離通勤を選んだ彼女たちは、その生活について「意外にも快適です」と口をそろえる。

「『女性はこう生きるのが幸せだ』という固定観念を切り崩してくれたのが高崎という街や新幹線通勤だった」と金丸さんは言う。新たな拠点を基盤に、仕事にも貪欲に取り組んでいる姿が印象的だ。

堀越 千代 東洋経済 記者

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ほりこし ちよ / Chiyo Horikoshi

1976年生まれ。2006年に東洋経済新報社入社。08年より『週刊東洋経済』編集部で、流通、医療・介護、自己啓発など幅広い分野の特集を担当してきた。14年10月より新事業開発の専任となり、16年7月に新媒体『ハレタル』をオープン。Webサイト、イベント、コンセプトマガジンを通して、子育て中の女性に向けた情報を発信している

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