週に1回は「英語部屋」にこもりなさい! 英語上達のための、究極の「脳トレ」法

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国際的な脳の研究者、加藤俊徳先生と東進の安河内先生が英語学習法について語り合います(後編)。
「世界で活躍する日本人」はどうやって英語を上達させたのか?
国際的な脳の研究者で、『脳科学的に正しい英語学習法』の著書でもある加藤俊徳先生と、東洋経済オンラインでもおなじみの英語講師・安河内哲也先生が、その方法について徹底的に語り合います。今回は、頭の中に「英語の回路」を作る方法について、より具体的に考えていきます。

※前編はこちら:だから日本人は「英語で雑談」できない!

リスニング克服の鍵は?

加藤 俊徳(著)『脳科学的に正しい英語学習法』上の画像をクリックすると、Amazonの販売サイトにジャンプします。

安河内前回、「『英語でしか得られない』医学の知識を得るためにアメリカに渡った」と伺いました。さらに、同僚の研究者たちとMRIの研究をする中で、苦手なリスニングを克服されたそうですね。

その当時、たとえば、「MRI」などの意味を日本語から英語へ変換しながら聞いていましたか?

加藤:していませんでした。というか、当時は必要がなかったんですよね。MRIというのは、装置のことなので見ればわかりますよね。「あの装置=MRI」というふうに、直接、英語で覚えてしまう。

脳は、たとえば「野菜」や「動物」など、目で見えるものの名称の方が、記憶に残りやすい性質があります。象を見て「elephant」と見れば記憶に残りやすいですが、逆に「思いやり=compassion」など、「目で見えないもの」は覚えにくいわけです。

「英語の回路」をゼロから作るには、「ものを見たらすぐに英語で名称を答える」ように、「目で見えるもの」と英語を瞬時に結びつけるトレーニングをするとよいと思います。

安河内:やはり、英語は英語のままで覚えてしまうことが、効率的なわけですね。

加藤:ただ、アメリカに行くまでは、前回お話しした「英語の回路」ができていないので、「英語を英語のまま理解する」ということがどういうことなのか、さっぱりわかりませんでした。

これは後々わかったんですが、やはり「英語での体験」が重要なんだと思います。

「安河内先生かっこいいなぁ!」と思ったとき、「かっこいい」という言葉を、英語の「cool」で表現できれば、「かっこいい」という単語が必要なくなるわけです。

「安河内先生かっこいいなぁ」だったのが、「英語回路」ができてくると、「安河内先生、coolだなぁ」と言いたくなる。さらに回路が強くなると、「Mr. Yasukouchi is so cool!」と、英語で考えられるようになる。こうしていくうちに、英語で考えられるようになるのではないでしょうか。

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鉄則その4:物を見たら、英語で名前を言え!
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