正月も気が休まらない大名たち
早いもので今年も残りわずか。なんとか仕事納めまでにやるべきことを終わらせて、年末年始くらいゆったり過ごしたいものである。
だが、戦国大名はそうはいなかった。ましてや、関ヶ原の戦いが終わって最初の正月となれば、今後を見据えて大名たちは、有力者のもとに挨拶に行かなければならない。
慶長6(1601)年1月1日。関ヶ原の戦いが慶長5(1600)年9月15日だから、それから4カ月も経っていないうちに迎えた新年である。
もし、現代人がタイムスリップして大名の立場になれば、徳川家康のもとに馳せ参じることだろう。だが、当時の大名たちは違った。真っ先に豊臣秀頼のもとに挨拶にうかがっており、家康が諸大名から挨拶を受けたのは、1月15日のことだった。


















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