ところが、多くの人は、「このくらいのことは言わなくてもいいだろう」と放っておいたり、「ここはちょっと我慢しておこう」と気持ちを押し込めてしまいます。これだと何も意思表示をしていないことになるので、相手にはあなたの気持ちはまったく伝わりません。
ことは次第に、「腹が立つ」「しんどい」「理不尽だ」といったカレーの中辛状態になっていきます。こうなると、感情が先行してしまうため、自分の気持ちを穏やかに伝えることが難しくなります。
さらに我慢をし続けると、「許せない!」「大嫌い!」「顔も見たくない!」といったカレーの激辛状態になります。この時点で冷静に気持ちを伝えることは、ほぼ不可能です。ゲリラ豪雨のように一気に感情があふれ出し、相手に襲いかかるようなもの。関係性にもヒビが入って、ますます苦しい気持ちに追い込まれてしまうでしょう。
ですので、怒りや嫌だという感情は、できるだけ小さく、マイルドなうちに伝えることが大切なのです。
「言いやすい相手に」から始めよう
この原理はご理解いただけると思うのですが、実際行動に落とし込むのは難しいもの。最初から、自分の「言いにくい気持ちを言いにくい人に」言おうとしても無理な話です。
そこでまずは、「言いやすいことを言いやすい相手に」伝えるトレーニングからスモールステップで始めてみてはいかがでしょう。トレーニングを積めば、コミュニケーションは必ず上達します。
まずは自分の気持ちに敏感になって、「ちょっと気になる」気持ちを見逃さず、しっかり向き合うこと。そして、「このぐらいのことは言わなくてもいいや」と抑え込まずに、伝えてみること。少しずつでも、自然に自分の気持ちが伝えられるようになりましょう!
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